2011年12月17日土曜日

ストラテジック・インプリメンテーション終了

この10月期(10月〜12月)の大学院のクラスは3科目を受講した。
科目は「経営道場」「リーダーシップとメンタルヘルス」これに加えて
「Strategic Inplementation」略して【STI】【インプリ】である。

経営道場は読書会、リーダーシップとメンタルヘルスはゲーム形式や診断テストを取り入れるなど、新しい体験が多かったが、今回は戦略の策定後、絵に描いた餅にならぬよう、戦略の実行段階においてのクラスであるSTI/インプリを取り上げる。これは変革系の展開クラスになる。

大学院のホームページにはこう書いてある(以下、転載)

★科目紹介

【 戦略は立案するだけでは動かない。戦略の「実行」の難しさを理解し、戦略の落とし込み、現場からの創発的イノベーション、チェンジ・エージェントの活用などによる競争優位のあり方を理解します。基本的な経営概念の学習を終えていることを前提に、戦略を実行に移す難しさ、それを乗り越える方法論、および組織におけるマネジャーの役割について学ぶ展開科目として位置付けられます。ケースメソッドを軸に、身近な事例分析などを織り交ぜながら、「戦略実行者」、「現場活性者」としての自己スキルを認識し、高めていきます。クラスでは受講生同士がお互いの経験や考え方から学ぶことを重視し、講師がなるべく干渉しない「自由行動型」の議論によって学びを深めていきます。 】

★各回のテーマ

【 Day1 】戦略インプリメンテーションの難しさ
【 Day2 】インプリメンテーション持続の難しさ
【 Day3 】仕組みによる戦略落とし込み
【 Day4 】ストラテジック・インプリメンテーターの条件 ※レポート回
【 Day5 】チェンジ・エージェント、企業内起業家の活用と育成
【 Day6 】チェンジ・エージェント成功の要件

特にレポート回であるDay4に向けては、自分の身の回りの優れた戦略実行者を選択し、観察もしくは取材を通じて、自分なりに優れた戦略実行者すなわちストラテジック・インプリメンテーターの条件をまとめるのだ。私は外資系コンサルティング会社の社長に1時間のインタビュー取材を時間をいただく事ができ、みっちりホワイトボードなども使って頂き、教えていただく機会に恵まれました。そこでも学びも僕は大きく、クラスの他の皆さんも多くの学びや気づきを各インタビューの体験から得ているようである。

戦略の実行に必要なのは、実行に関わる人を動かすこと。人を動かすということは、そこに力学、つまりパワーが働く。そのパワーを理解し、人が動くプロセスを理解し、実行計画に落とし込む・・・詳細はここで触れられないが、インプリの神髄を社外インタビューでも学ぶ事ができた。

ちなみにその取材で僕が驚いたのは、普段から客観的に見ると「プロ中のプロ」である氏が日々を振り返り、自分自身を内省して、明日の糧としているその習慣である。僕は以前、交通事故に遭った直後の数年間はそれこそ日記を毎日付け、写真を撮り、生きてこれた日々とそこにまつわる感情や人への感謝に溢れていた。しかし社会人になってだんだんとなくなってきたからこそ、大切さが身にしみてわかる。

その方からは、こんな言葉を頂いた。。

★ 経験の裏付けのない思考は、妄想である!

つまり、日々の経験(これは自分自身で考えた事や他人とのコミュニケーションにおける全ての事象を指す)を明日の糧にし、この経験や体験から裏付けられた自分の思考こそが武器になるということだ。思考は経験によって研ぎ澄まされる。相手に伝わるメッセージは内面から出てくる自信であり、その自信は自分自身の経験から来ている。だから日々の出来事やその時考えたことを大切にし、内省をして自分との対話を繰り返し、明日を生きよと。。。僕はこのメッセージをそう解釈した。

この事がきっかけでブログを再開し、僕も日々の出来事を振り返ることで、自分を内省モードに持っていくようにしている。取材をさせて頂き多謝!またこのSTIで数多くのインプリの世界と現場のドロドロした実感値を教えて頂いた細井講師に感謝している。ありがとう!

ちなみに細井泰夫講師は、MBAができるもっとずっと前のGDBA1期生なので、グロービス経営大学院の大先輩にも当たる。いずれ先生の経験知を書籍などにぜひして頂きたい。

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